2月23 日(金・祝日)、観世流能楽師の武田 友志氏と茶道宗和流十八代家元の宇田川宗光を招いて、「八寸と能の謡を愉しむ会」を開催しました。
八寸とは、茶事中に亭主と客が杯を酌み交わし交流を深めるもので、亭主と盃を交わしながらお客様に謡っていただく千鳥の盃を体験いただきました。
今回の能のテーマは、高砂と猩々。参加者の皆様は、武田先生の仕舞い、謡いを目の前で見学した後、参加者全員で謡いの練習を行いました。
11時半と17時半の2回開催で、参加者は20名。海外からの参加者も交え、大いに盛り上がりました。
謡いの後は、茶道宗和流十八代家元の宇田川宗光より、八寸の説明があり、続いて高砂と猩々をテーマにしたオリジナルの食事が提供されました。扇面物相をはじめ、おめでたい鯛平造や車海老旨煮、蟹寄の椀物などの食事が届けられた後、お二人の先生が、からすみと百合根の八寸と共に各テーブルを回る中、お酒が振舞われました。各テーブルでは、参加者皆さまの猩々の一節が響き渡りました。
はじめは緊張して声が出ないという方もいらっしゃいましたが、場が打ち解けてくると、皆さま腹の底から声が出るようになり、 各テーブルごとに大いに盛り上がった会となりました。